まずはRedShift & mayaでレンダリング!

今回はRedShiftでいくつか設定してレンダリングしてみましょう。

これはBrosで作成した「Techdemo」という実験作品に出てくるロボットTypeCです。
http://bros.studio/realtime.html
ちなみにこの作品はリアルタイムのCGです。ブロスではUE4を始めVRを含めたこういった制作を得意とします。ご興味、お問い合わせは、こちらからお待ちしてます!

Lambertシェーダの設定だけしてある基本のMayaシーンです。

「タイプ」 でRedShiftのシェーダーを選ぶことができます。
今回は基本の「Redshift Material」にします。

ではレンダリングしてみましょう。

ちょっとパッとしないですね・・・ではメニューからRedShiftのDomeライトを作成します。

レンダリングし直してみます。

良い感じでGI(Global Illumination)がかかったレンダリングになってます。
RenderSettingは何もしていません。

Redshift Materialはプリセットされた質感がいくつかあり、簡単に設定できます。
初めての方でもこれを見ると勉強になります。

6体コピーして12万ポリゴンにし、HD720でレンダリングしました。およそ24秒です。

前列右からJade(ヒスイ)、Glass(ガラス)、MilkyCoffee(コーヒーの粉?)、
後列右からCopper(銅)、Iron(鉄)、Gold(金)です。
各質感の細かいパラメータなどは、また次回に解説します。お楽しみに!

Brosのブログがスタートです。 RedShift & mayaを使ってみよう!

はじめまして!(株)ブロスフカノと申します。このブログでは3DCGのツールやコンテンツの情報を連載していこうと思っています。末永くお付き合いいただければと思います。

検索しても普通にあるものではなく、ちょっとマニアックなものを紹介するのを基本とします。最初の連載はレンダリングソフト「RedShift」です。

このキーワードで検索すると「Amazon Redshift」と多く出てしまうので「RedShift Render」や「RedShift CG」で探してみてください。

3DCGのレンダリングはとかく時間がかかってイライラするものです。このレンダリングソフトはGPUを使って高速に計算するものです。
素晴らしいのは代表的なツールのMaya、3dsmax、Houdiniと残念ながら開発中止のSoftimageの4つを1つのラインセンスでどれでもレンダリングできることと、高価なCG・CAD用でなく比較的安価なゲーム用の高速グラフィックボードを複数積めば、それだけ計算が速くできることです。
ゲームの「オーバーウォッチ」のショートフィルムで使用されていることで、話題になっています。

では早速使ってみましょう。もちろん体験版もあります。以下からダウンロードできます。これはウォータマークが入りレンダリングサイズの制限がありますが、それ以外はフルに使えます。

では、mayaで使ってみましょう。プラグインを設定します。

するとRedShiftのレンダリング設定ができるようになります。

実験してみましょう。MentalRayでのレンダリングでFXFXstudio2を使ってみます。レンダリング時間は14秒です。

ではそのままRedShiftに切り替えて再度計算しましょう。RedShiftはMentalRayマテリアルがそのまま使えるのも特徴です。ライトの影響がが違うので仕上がりは異なりますが何と3秒です。
GPUはGTX980を使っています。Mayaにゲーム用のグラフィックボードは毛嫌いされる方もいらっしゃるかと思いますが、作業上トラブルは今のところありません。

いかがでしょうか?RedShift、ちょっと興味が出てきましたでしょうか?
次回から細かく設定などを説明していきます。