文系デザイナーのためのmaya MEL/Python基礎の基礎⑪

さて、前回の9回目の続きです。
だいぶ難しくなったと思いますが、実はプログラムの基本動作としては4つのことしかないのです。

1.プログラムは1行ごとに書き、それは上から下に順に処理される
2.数値や文字を入れる変数に値を入れたり出したりして記憶する
3.回数を決めて、同じ処理を繰り返す
4.数字や文字を見て判断して、処理の流れを変える

どうですか?そんなに大変ではないことが解ったと思います。前回までで既に1~3までやっているのです。
で、今日は4の「判断して」をやります。

例えば「螺旋階段の各階ごとにフロアのキューブを追加する」というのを作るとします。
繰り返しますが、プログラムの勉強をしてはダメです。あくまで3DCG制作であることを前提に考えてください。

まずは、Python IDLEです。⑨の最後のプログラムをOpenで開きます。



これはMayaの命令を入れたので、もうIDLEでは動きません。
そこで、Maya命令がある行で「ALT+3」を押します。

すると、コメントアウト(実行しない行)にしてくれるのです。元に戻すには「ALT+4」です。
試しにF5で実行すると正しく動きます。

では一番下に以下のコメント入れます。

これをPythonプログラムにします。ここで大切なのはいきなり本題に入るのではなく、できるところから実験していくことです。階段は一段づつ上がればいいのです。頑張ってハイジャンプすると危険ですよね?それと同じです。

まず、以下の青い箇所を入力してみます。同時に繰り返し命令のforを15にします。
こうしないと1階分もできないからです・・・

新命令「if」の登場です。ifはその後に判断する条件を入れます。「==」は「左右の値が等しい時」という意味です。
この場合、回転角度ryが360度に一致したら、という意味です。
ifが確認したら、その下の行のインデントされたものを実行します。これは何行あっても構いません。print “?階”は、単に「?階」と表示するだけです。

ifが角度ryが360度に一致しない場合は何もしません。この場合はforの中にあるので、繰り返しをするだけです。
では実行してみましょう!


ちゃんと「if」が仕事してますね!?でもこれでは720度、1080度とか増えた場合、対応してくれません。「360の倍数」という条件を作らないといけません。

そこで、こう書き換えます。

「ry%360」はryを360で割った余りを計算する式です。一般の数学では出て来ない演算の記号です。
余りがゼロなら360の倍数であることが判断できますね?

0/360=0・・・余り0
30/360=0・・・30


330/360=0・・・余り330
0/360=0・・・余り0
390/360=1・・・余り30

720/360=2・・・余り0

さらにprintを書き換えてtyはコメントアウトし、trだけifのインデントの下にカット&ペーストしています。

print ry/360+1,”階” とは、「ryを360で割って1プラスしたものを計算して表示」、という意味です。
その後に「階」を連続して表示します。forは40階にしています。
実行すると・・・


このようになります。
ちゃんと螺旋階段の角度をコンピュータが判断して階を理解していますね。

今日はここまでです。次回、これをMayaで動かしましょう。

文系デザイナーのためのmaya MEL/Python基礎の基礎⑩

この連載も10回になりました。
まだまだ面白くなってないかもしれませんので、ちょっとづづ便利なMELやPythonの機能でMayaを便利にする小話も挟んでいきます。

Mayaを使っての作業で必ず出るのが、「ヒストリ削除」と「トランスフォームのフリーズ」ですね。それぞれをシェフルに登録して「編集」でMELコマンドが判りますね。


「ヒストリ削除」=DeleteHistory
「トランスフォームのフリーズ」=FreezeTransformations
になります。
さらに中央にピボット移動は「CenterPivot」


シーンを別名保存は「SaveSceneAs」(まんま、ですね)

このように命令を調べるのは簡単です。普段はこの4つを順にやっていると思います。それを1ボタンにすれば楽ですね。では、これら全てスクリプトエディタにコピペします。
(コピペは賛否両論ありますが、タイプミスは初心者の挫折になるので良しとします)
DeleteHistory;
FreezeTransformations;
CenterPivot;
SaveSceneAs;

シェルフに登録します。

これで、このボタン1つで、「ヒストリ削除・フリーズ・ピボット中心をして、別名保存する」を1手でやってくれるのです。

「面倒だなあ」と思うことあれば、すぐにやってみることができるのがMELの便利な所です。デザイナーらしく、仕事を効率よくするツールをデザインするアイディアを出すというのも面白いことだと思いませんか?

 

VR・AR ワールド – レポート2

今回も前回に引き続きVR・ARワールドのレポートの2回目です。
ニュースも多く報道されてますね。

VR Watch 最新のVRハード・ソフトが渾然一体、身体感覚総動員! 開催中の「VR・ARワールド」の見所紹介

PHILE WEB 広視野角VR HMDや “触れるVR” など多彩な展示。AI応用8Kアップコンバートも

このイベントは「コンテンツ東京」という大きなもので、VR・ARワールドだけでなく、AI・人工知能EXPOもありました。

まず、これはGPUでの高速なグラフィック処理のデモです。

さくらインターネット様の「高火力」です。サーバで機械学習をさせるサービスです。

AIで車の詳細や人の年齢のパラメータなどをリアルタイムで取得するシステムです。

残念ながら行けなかったのですが、FF15のAIの仕組みの解説など、興味深いです!
プレイヤーがゲームを楽しむためのAI-スクウェア・エニックスの三宅陽一郎氏が「ゲームAI」について講演

 

「クリエイターEXPO東京」では漫画家、イラストレーターの作品が大量展示も!

 

さて、VR・ARワールドのレポートの続きです。

(株)ナック様の展示のARカメラです。

これからTV放送でもARが出る時代が来ますね。

これは弊社ブロスでも実際に制作で使っているモーションキャプチャシステム「Neuron」を使ったリアルタイムアニメーションソフトです。
VRではお約束ですが、美少女の中身がオジサン・・・

最近ニュースに多く登場の(株)ハシラス様のVRです。ぐるぐる回っているのに、ずっと直線で歩いている錯覚を起こす仕組みが凄い。代表の元マジシャンの安藤さん自ら説明されてます、

画像がないのですが、HADOのAR対戦ゲームは長蛇の列でした!

なんとワールドカップも開催だそうです!

以上でレポート終了です。来年は「VR・AR・MR ワールド」として、2018年4月4日(水)~6日(金)に開催が決まっているようです。