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文系デザイナーのためのmaya MEL/Python基礎の基礎 Step2-9

今週から毎週、火曜・金曜のブログ更新をすることになりました。ぜひ訪れてみてください。

今回もGUIをMayaに追加してみます。前回のriRig,CustomOutlinerは今回の伏線です。使われているUIの要素をよく見てみましょう。

*ボタン

ラジオボタン

チェックボックス

*スライダ

の4つであることが解ります。

Show Command

ボタンは既にやったので他の3つを考えてみます。 例によって公式マニュアルを見てみましょう。

help.autodesk.com

ラジオボタン

チェックボックス

スライダは「intSlider」と「floatSlider」があります。

それぞれのMELサンプルをPyMel変換ツールでPythonにしていきます。

まず、ラジオボタンです。

import pymel.core as pm

pm.window(width=150)

pm.columnLayout(adjustableColumn=True)

pm.radioCollection()

pm.radioButton(label="One")

pm.radioButton(label="Two")

pm.radioButton(label="Three")

pm.radioButton(label="Four")

pm.showWindow()

実行すると、以下のようなウインドウが出てきて、クリックでラジオボタンで1つだけ選べます。これでは何も起きません。

命令は、columnLayoutで縦に並べる、radioCollection()でボタンのグループを作って1つだけ選ぶようにし、radioButton(label="One")ラジオボタンを出す、のようです。

次に、チェックボックスです。

import pymel.core as pm

window=str(pm.window(width=150))

pm.columnLayout(adjustableColumn=True)

pm.checkBox(label="One")

pm.checkBox(label="Two")

pm.checkBox(label="Three")

pm.checkBox(label="Four")

pm.showWindow(window)

実行すると、以下のようなウインドウが出てきて、クリックで複数チェックできます。これも例によって何も起きません。

checkBox(label="One")チェックボックスを作成する命令のようです。

最後にスライダーです。

import pymel.core as pm

pm.window()

pm.columnLayout(adjustableColumn=True)

pm.floatSlider()

pm.floatSlider(max=100, step=1, value=0, min=-100)

pm.showWindow()

実行すると、以下のようなウインドウが出てきて、2本のスライダが出てきてドラッグすると、動かせます。

floatSlider(max=100, step=1, value=0, min=-100)という命令で、スライダーを表示し、-100~100の変化を付け、1つづ変化をしていき、最初は0から開始する、という意味です。

それぞれのUI要素は解りました。でもどれも何も動かないので、実際に使えるように改造していくのが次回のお話しです。

お楽しみに!